こんにちは!Legalgate編集部です。
司法試験予備試験に挑戦される方の年齢は幅広く分布しています。高い年齢であっても司法試験予備試験に挑戦される方も一定数おり、老若男女問わず受験できることは大きな魅力ですよね。他方、高校生くらいの年齢になると極端に人数が少なく「一部の天才が受験しているのでは?」と思ってしまうかもしれません。そこで今回は高校生と司法試験予備試験について紐解いてみました。現在高校生で「法曹」になる夢をお持ちの方はぜひお読みください!
目次
司法試験予備試験とはどんな試験?
司法試験予備試験とは、
・司法試験を受験する資格を手にすることができる試験とお考えください。
そもそも司法試験は法科大学院を卒業しなければ受験することができず、「お金や時間など何らかの事情で法科大学院に行けなかった方」は法曹を目指すことを諦めなければなりませんでした。
この旧態依然とした状況を打破するかのように、2011年から「司法試験予備試験」が実施されるようになりました。司法試験法という条文には下記のように記されています。
(司法試験予備試験)
第五条 司法試験予備試験(以下「予備試験」という。)は、司法試験を受けようとする者が前条第一項第一号に掲げる者と同等の学識及びその応用能力並びに法律に関する実務の基礎的素養を有するかどうかを判定することを目的とし、短答式及び論文式による筆記並びに口述の方法により行う。
つまり、司法試験予備試験に合格すると「法科大学院を卒業した方と同じレベルの学力を保有していますね」と認定され、司法試験を受験することができるようになるということですね。
また、司法試験予備試験は受験資格に制限がなく、受験料の17,500円さえ用意できれば「誰でも」「いつからでも」受験可能ですから、学生〜高齢な方まで幅広い年齢層が毎年挑戦しています。
※司法試験予備試験について詳しく知りたい方は「司法試験予備試験とはどんな試験?試験概要や受験するメリットについて」も合わせてお読みください。
高校生から司法試験予備試験に挑戦するメリット
まずお伝えしたいのは、高校生から司法試験予備試験に挑戦することにデメリットはありません。強いて言えば遊びたい盛りの高校生にとっては友人が遊んでいることがストレスになってしまうことでしょうか。
他方、高校生から司法試験予備試験に挑戦することは遊びを我慢するに足る大きなメリットがあります。
(1)頭が柔らかくインプットのスピードが早い
マサチューセッツ工科大学(MIT)の認知科学研究者ジョシュア・ハーツホーン(Joshua Hartshorne)氏の「加齢に伴う知能の変化に関する研究」によると、
- 情報処理能力
- 記憶力
は10代後半にピークを迎えるとのこと。
この科学的な研究結果からもわかる通り、高校生の脳は司法試験予備試験で重要な「インプット&アウトプット」に非常に適した脳力を秘めています。
個人差はありますが、人生においてピークである時期に学習をすることで、より効率が増すと考えられます。
参考:「Incredible chart shows how intelligence changes as we age|Erin Brodwin」
(2)学習習慣が定着している可能性が高く習慣化しやすい
これも当然個人差はあるかと思います。
しかしながら日々仕事をしている社会人と比較すると、高校生の方が学習習慣を形成しやすいことは事実でしょう。「学生の本分は勉強にあり」ですから、定期考査や大学受験のように一定量の学習を必要とする高校生は習慣化しやすい環境にいるといえます。
(3)早期に法曹3者になることが望めるため「圧倒的な」早さでキャリアをスタートできる
高校生が司法試験予備試験を受験する最大のメリットが「早期のキャリアスタートが可能」である点です。最短ですと、司法試験予備試験に合格→司法試験に合格→司法修習修了までおよそ3年間程度。司法試験予備試験に合格するとあらゆる法律事務所から声がかかることも多く、若くしてキャリアをスタートすることができるでしょう。
参考までに弁護士の初年度平均年収は約550〜600万円。一般的な新卒の平均年収が200〜250万円であることを考えると2倍以上も開きがありますね。お金が全てではありませんが、経済的な側面のメリットも大きな魅力です。
また早期から業務経験を積めるので、弁護士の場合独立をお考えの方は、若くしてビジネスオーナーになれることでしょう。
高校生が司法試験予備試験を受験したいと思ったら…
弁護士や裁判官などは非常に魅力的なお仕事です。当然、中学生・高校生の頃から法曹に憧れを持ち将来の夢としている方は多いことでしょう。
「自分は今高校生だから挑戦するのはまだ早いかな。」
「高校生レベルの頭脳では到底太刀打ちできないよね。」
そのように考えているのであれば、考え方を改めてください。
高校の定期試験や大学受験の学習と何ら変わらない「学習の方向性×正しい量×モチベーション」をきちんと網羅することができれば決して合格できない試験ではありません。
事実、高校生で合格されている方はいます。
出典:「令和3年司法試験の結果について|法務省」
ただインプットとアウトプットの量が膨大であること、根気強く答案の作法を覚えることは覚悟しておいてください。
これはいずれの年齢の方にも言えることなのですが、司法試験予備試験は「情報戦」です。合格ノウハウを知っている方は勝ち筋を知っているのです。そのため、最短合格を狙いたいのであれば情報強者を味方につけましょう。
この点、LegalGateはサービス開始をしてからすぐに合格者を輩出。経験豊富な講師による「それぞれに合った」個別指導をご提供いたします。
現在高校生であっても、夢と情熱があるならば最短合格のためのお手伝いを惜しみません。ご気軽にお問い合わせくださいね。一度お話しましょう! ※ご相談は完全無料です。
※すでに学習の検討段階が進んでいる方は「LegalGateの特集記事」を一通りお読みいただけると、よりイメージが固まるかと思います。