【講師インタビュー第1回】司法試験失権から復活を果たした不死鳥「金思明講師」とは何者なのか?

講師インタビューシリーズ第一弾は、未だ謎のベールに包まれた金思明講師編!その過去を深堀りし現在の個別指導スタイルを確立するまでをインタビューしました!

[編集部]
金講師は司法試験の失権を経てから再び挑戦して合格をしたことから、「司法試験界の不死鳥」を自称されていると聞き及んでいます。失権をしてから合格に至るまでの経緯を聞かせてもらっても良いでしょうか。

[金講師]
僕は最初、学部卒業した後に非法学部系で政治学みたいなことやってたんですよね。
地域文化研究みたいな。で、そこから早稲田のロースクールの3年コースに未修で入って司法試験の勉強を始めるっていう感じなんですけれども。ローもですね、補欠で受かってるんですよね笑さらにロー在学中も1回留年してるんですよ。単位を落としたりとかしてて笑
憲法のテストって早稲田だと講義が3つあって、普通そうすると試験3回受ければいいじゃないですか?僕の場合は憲法の試験を9回受けてるんですよね笑
という感じで結構苦労しながらも1回留年した後にようやく卒業できたんです。

[編集部]
早速苦労が垣間見えますね…笑
ロースクール在学中の留年は何が原因だったと思いますか?

[金講師]
一言でいうなら「よく出る論点」の勉強をしなかったんですよね。
当時、伊藤塾の勉強方法を教えてくれる弁護士の先生がいてですね、その人のおかげで1年目は無事に進級できたんですけど、2年目でその方法を全部捨てました。というのも、ロースクールの周囲の人間の「予備校蔑視」がすごいんですよね笑
「論証パターンとか使ってんじゃねえ」みたいな。今はどうか分からないですけどね。

[編集部]
へえー!そうなんですか笑

[金講師]
予備校本ってザコ本って言われるんですよ笑
それくらい予備校蔑視がすごくて、論証集とかやるのは良くないのかなと思っちゃったんですよね。で、「論証集やらない!」ってなると、試験合格にはそこまで必要としないような細かい知識とかまでを一生懸命勉強するわけですよ。何を勉強するかが逆に定まらなくなっちゃって間に合わないんですよね。で、留年しちゃいましたね。

[編集部]
そうなんですね。方向性を定めて修正する部分に苦労しちゃった感じなんですね。

[金講師]
はい、苦労しましたねー。
2回目の時には何で進級できたのかというと「百選から出てんだ」ということがなんとなく分かって、百選に載ってる判例を中心に勉強するみたいな方向にシフトしたので何とか進級できたっていう感じですね。

[編集部]
その後は司法試験に挑むタイミングですね。

[金講師]
はい。司法試験に臨むワケなんですが、1、2回目はもう全然駄目だったんですよね。
1、2回目のときは、当時文科省が出している「ロースクールではこれ教えてねー」っていうコアカリキュラムっていうのがありまして、それに沿って「自作ノート」をまとめたんですけども全然橋にも棒にもひっかからない。そこで今までのやり方を全部やめちゃって予備校に行きだしたんです。ちょうどこの頃が3回目の受験ですね。論証集とかちゃんとやりだして伸びている感覚はあったのですが、8点足りなくて落ちました。落ちたんですけれども「惜しいなー!」と感じるくらいには手応えがありました。なので、もう少し頑張ろうと思ったんです。

[編集部]
なるほど!最初は我流で試験に臨んだもののすぐに方向転換をして予備校のカリキュラムに頼ったんですね!あとチャンスは2回なので翌年には是が非でも合格したいタイミングですよね。

[金講師]
そうなんですよ。だから頑張りたいという気持ちが強かったんです。が、この頃から働き始めちゃったんですよ。社会人受験生になりました。
この時からあまり勉強時間が取れなくなっていきましたね。試験対策の方向性は良い方向に進んでいたと思いますし、合格に向かっていたと思います。ただ勉強時間が取れなかったことで残りの2回も結局落ちてしまい、失権しましたね。

[編集部]
かなりメンタルキツかったんじゃないでしょうか…その後はどうされたんですか?

[金講師]
落ちた後は、転職して法律事務所でアルバイトを始めました。当然メンタルはボロボロでしたよ笑
でも歯を食いしばって、法律事務所でバイトしながら予備試験を受け運よく1回で受かりました。この時に「勉強方法や方向性は間違えてなかったんだな」と思いましたね!そのまま翌年の司法試験を受けたんですけれども、働きながらでしたので直近の1ヶ月しか休みを取らなかったんですよ…そうするとやはり全然インプットが足りなくて知らない論点が出て「うわ、どうしよう…」みたいな事態に陥るワケですね笑
で、結局予備の後の1回目は落ちちゃったんですけれども、翌年の2回目は受かったという流れになります。

[編集部]
なるほど、ありがとうございます!
これ、かなり長期に渡って司法試験と格闘してきてますよね?笑

[金講師]
そうですね、11年ですね。一番苦労したのは何が出るかわからないことでしたね。
法学ってやろうとすれば無限に学習範囲を広げられちゃいますよね。そこで助けられたのが「論証集」。あれってよく出る問題リストなんですよ。なので割と王道の手法の受験勉強に切り替えたら状況が好転しましたね。

[編集部]
論証集に助けられたと!ちなみに途中から社会人受験生になったワケなのですが、仮に専業受験生だった場合はもっと早く合格してた自信はありますか?

[金講師]
もっと早く合格してたんでしょうね。失権もしてないんじゃないかな、と思います。

[編集部]
ちなみに受験生時代の1日のタイムスケジュールはどんな感じでしょう?

[金講師]
一番勉強してた時期は一日中勉強してましたね。
朝6時に起きて8時前から勉強してましたし、18時でローが閉まった後も自習室で22時ぐらいまで勉強してましたね。長時間勉強していると集中力は切れるんですが、とにかくやる!という意識で歩を進めてました。

[編集部]
そうすると社会人受験生っていうステータスがいかにハードルが高いかは、身に染みるように理解されてるワケですね?

[金講師]
身に染みて分かってますね笑
社会人受験生のときは何だろうな。他人からの評価が低すぎてメンタル不安定になってますよね。司法試験浪人生って人ではないというか、人権が認められていないように感じてしまうんですよ…とにかくメンタルとの戦いです。

[編集部]
失礼ながら、他の受験生とは一線を画すレベルであらゆる失敗経験をしてきてそうなんですが…笑

[金講師]
その通りですね、おそらくほとんどの失敗はしたんじゃないかな笑
例えば基本書めっちゃ読み込むとか。これは最後の最後の勉強ですからね。みたいな小さいことから大きいことまで網羅的に失敗してきたと思います。

[編集部]
たくさんの失敗経験と日々の個別指導から、「受かる人の特徴」、逆に「受からない人の特徴」をそれぞれ教えていただいてもいいですか。

[金講師]
受かる人はとにかく「素直な人」ですね。皆がやってることを素直にやれる人っていうのがすぐに受かる印象です。自分にマッチしない解き方とか特殊な書き方を「そういうやり方もあるんだな」ぐらいで吸収できる人ですね。逆に受からない人っていうのは自分のやり方に固執しちゃう人だと思います。

[編集部]
これから受講される方のために金講師の個別指導のスタイルを教えていただきたいんですけども、どういった個別指導を展開していらっしゃいますか?

[金講師]
最初の24回ぐらいは問題の解き方を教えますね。僕は「事案処理方法」と名付けているのですが、論証の使い方とか問題文の分析方法を丁寧に解説していきます。例えば、実際に問題を画面共有しながら「ここはこういうふうに読みます」「これはこういう趣旨っていう事にこの時点で気付くんですよ」とかをやったりとかですね。答案を書くに至るまでの過程を教えてくれるものってのはあんまりないと思うので、強く意識しています。で、その後は細かく答案添削をします。1時間の使い方としては、前半30分くらいで問題の解き方などの分析方法を教えて、後半に答案の添削、最後に質疑応答して授業終了という形を取ることが多いです。

[編集部]
最後に受験生へ一言お願いします!

[金講師]
みんなやっていることを素直にやっていきましょう!そうすれば必ず受かります。

[編集部]
本日は素晴らしいお話をいただきありがとうございました!

 

金思明講師

◯講師経歴

2010年東京大学教養学部後期過程 卒業
2014年早稲田大学大学院法務研究科卒業
2019年司法試験予備試験合格
2021年司法試験合格

◯講師メッセージ

私は、司法試験の勉強の仕方も分からないまま、ロースクールに純粋未習で入学し、結果、失権を経てようやく合格いたしました。
長い受験生活の中で、司法試験(予備試験含む)の勉強の仕方、問題の解き方をかなり深く研究しました。その結果、合格するための明確な方法論を得られました。また、自分が失敗する中で、「なぜ失敗するのか」のパターンも明確に把握できました。
LegalGateにたどり着いた方々の中には、何を勉強したら良いか分からない初学者や、何かにつまづいてしまっている複数回受験生など、多かれ少なかれ、勉強で苦労している方々もいらっしゃると思います。
私は、初学者の方には効率のいい勉強方法を、複数回受験生の方には「なぜできないのか」という失敗の原因を分析したうえで、「どうすればいいのか」という方法論を適切に指導できると自負しております。思うように勉強が進まず、悩んでいる方はぜひご受講ください。ともに活路を見出したいと思います。